Fringe81社長日記Fringe81 CEO's Blog

2012年、アドテクノロジー周りで起こりそうなこと

田中です。

今年一年はFringe81は怒涛の年でありました。特に9月のGDNへの第三者配信が可能になった事はひとつ大きかったなと思っています。関係者の皆様、お世話になりました。

 

2012年、アドテクノロジー周りで起こりそうなことを考えてみます。

  1. DSP/オーディエンスターゲティングのより一層の普及
  2. 業界横断的なプライバシーポリシー整備
  3. ブティック型/コンサル型広告代理店/もしくは部門の登場
  4. アトリビューション等、複数の接触手段を横断して効果分析さらに行われる
  5. 情報戦の時代となる

1に関しては、これは既定路線かと。ただDSPを入れれば良い、という時代は終わりをむかえるのではないでしょうか。在庫はダブルクリックエクスチェンジがでかいので、在庫の違いでの価値勝負もあるにはあるのですが、それよりも、日々の運用や、運用者のサービスレベル、およびツールごとのビッティングの「腕」、利便性に価値が移っていくと思います。

2に関しては、昨年も言いましたが、今年こそ、やるべきだと思います。。。

3と4は一緒に書きます。最近思うのは、広告代理業というのはますます複雑化していっていると思うのです。私は戦略系のコンサルティング会社にいたことがあるのですが、ひょっとして経営コンサルティング市場の発展とかなり似ているのではないかと思います。

コンサルティング市場の黎明期には、大前研一さんと堀紘一さんというスタープレイヤーが、米国の最先端の誰も知らない(情報の非対称性が高い)ものを持ち込みました。『企業参謀』あたりの世界ですね。
企業参謀 (講談社文庫)
大前 研一
4061836307

この本は今でも非常に面白いですが、その時点では、いわゆる洋式の経営戦略論だけでも、十分価値がありました。ところがそれから何十年かたって、経営コンサルティング市場というのは、非常に細分化されてきました。ITもわからねばいけないし、法務も、財務も、ターンアラウンドも、数学的な統計手法も知らないといけません。非常に複雑化してきたと思っています。

ネット広告市場においても、最初はポータルのバナー広告一本だけだったわけです。ところが、現在はオーディエンスターゲティングひとつとっても、これはマーケティングの話しでもあり、技術の話しでもあるわけです。さらにアトリビューション等によって、バナー広告とサーチの統合管理等が進んでくると、両方の知識が無いといけませんし、データ取得するための第三者配信エンジンなどにも精通していなければならないのです。ネット広告市場は、テクノロジーが進化するにしたがい、より複雑化してきたと言えます。

と考えると、より専門性の高い、もしくは強みを持った、広告代理店内のチームや、ブティック型の特色を持った広告代理店(広告代理店、とひとことで言える業態なのかは議論の余地がありますが)が、登場してくるのではないかと思っています。いきなりフィーベースに突入するという話しではありませんが、各広告代理店さんも取り組んでいらっしゃいますし、広告代理店さんからの独立組、マーケティングに強みを持つ事業者、等そのような複雑化する市場でのプレイヤーがいくつか出てくるのではないでしょうか。

5に関しては、今までのまとめになるのですが、オーディエンスターゲティングや、第三者配信や、サーチとの統合など、ようは取得可能となる情報量が累乗的に増加しています。

できることが増えると、情報量も増え、より複雑化していく。

2010年の情報量と、2012年の情報量を比べてみると、明らかに増加していますよね。

となると、今後はこのように増加する情報をいかに取捨選択し、広告主様に還元できるような高いサービスレベルが求められると思います。

したがって、2012年は、先に情報を仕入れてうまく使いこなすノウハウをため、判断することができるようになった事業者がスターとなっていくのではと思っています。

 

 

Author : yuzuru