Fringe81社長日記Fringe81 CEO's Blog

タグマネジメントの歴史とその背景に関するテキスト(その2)定義編

田中です。

昨日書いたのは、タグにまつわる歴史と、なぜタグマネジメントが必要になってきたか、という経緯について、でした。今日は、「タグマネジメントの定義」についてです。

 

ざっくり昨日の記事をまとめると、「DSPやソーシャルボタンの普及により、広告主サイトへのタグ導入数が飛躍的に増加し、さらにタグをどのページで起動させるか、ルール設定を行うことで、リターゲティングの効果改善のリターンが大きくなってきた。よって、“タグをマネジメントする必要”が出てきた。」

 

正直言って、3年前くらいには「タグマネジメント」は必要無かったのでは、と思います。後ほど書きますが、「ワンタグ」は以前から必要でした。

 

さて、では、タグマネジメントと一言で言っても、ワンタグと何が異なるのか、タグマネジメント提供ベンダーごとに違いはあるのか、という部分を書いていきます。これは各ベンダーに定義の違いがあるので、タグマネジメントシステムです、とベンダーが言っても、搭載されている機能は、かなり異なることがあります。

 

図を見てください。これは、タグマネジメントシステムに搭載されている(ことがある)機能をまとめたものです。

まず、世の中に存在しているタグマネジメントシステムは、おおよそ、A~Fまでの機能の「組み合わせ」で出来ています。

どの組み合わせが良いのか、という事ではなく、定義が曖昧であるので、「どのような組み合わせもありうる」という事です。

 

少し機能を解説します。

A.タグ一括管理:タグをまとめ、さらに管理画面上でオンオフできる機能です。
B.効果測定:タグマネジメント自身が効果測定を行う場合もあります。
C.コンバージョン重複排除:モバイルでよくある仕組みですが、アフィリエイトの成果管理などに使われます。
D.発動ルール設定:どのページでどのタグを発動させるのか、詳細な設定ができます。
E.高速化:タグの読み込み速度自体を改善する機能です。
F.監視:タグの起動成功率や速度を監視し、しきい値を超えた場合にはアラートを出す仕組みです。

 

 

どうやってタグを高速化するのか?といった、機能や方法論の詳細は、また別の記事で詳細解説したいと思います。今回の記事はあくまで定義を主眼としたいので。

 

まずはワンタグと、タグマネジメントの違いは何か?というところですが、実はこれ、あまり違いはありません、と私は思っています。定義の違いで、定義が狭い場合はワンタグ、広い場合はタグマネジメント、という「雰囲気」です。正確な定義はそれぞれのベンダーで異なりますので、雰囲気、と申し上げたのはそんな理由です。ワンタグよりタグマネジメントの方がえらい、みたいなことはありません。

 

図に、狭義のタグマネジメントと広義のタグマネジメント、と記述しました。これは、「管理画面上でタグのオンオフができ、複数のタグをまとめることができること」というワンタグであれタグマネジメントであれ、根源的な価値はAであるからです。したがって、狭義のタグマネジメントとは、Aを指します

 

2009年ころに出現したワンタグ(≒タグマネジメント)のほとんどは、Aのみ、またはA+B、またはA+B+Cの組み合わせです。また、B.効果測定、C.コンバージョン重複管理に関しては、効果測定ツールに搭載されていることが多いため、効果測定ツールを自社で持っているベンダーは、Aのみを提供し、効果測定ツールを自社で持っていないベンダーは、A+BまたはA+B+Cで提供していることが多い、という違いがあります。B、Cを搭載していないからダメ、ということではありません。

 

では、広義のタグマネジメントとは何でしょうか?米国のタグマネジメントベンダーや、Googleタグマネージャーの主な機能は、(現時点で使える機能としては)A+D+Eとなっています。Googleは、効果測定ツールであるGoogleAnalyticsを持っていますので、BとCの機能は持っていません。

Fringe81もまた、「デジタリス」という第三者配信アドサーバーを持っていることもあり、BとCは現時点では搭載していません。

 

米国のタグマネジメントベンダーで、効果測定ツールを自社で持っていない事業者の場合には、A+B+C+D+Eの場合が多いです。このような専業事業者のホームページに行くと、タグマネジメントツールであるのに、「アトリビューション機能もあるよ」となっている場合はこのようなケースが多いのです。

 

では今までであまり触れてこなかった、F.監視について見て行きましょう。この機能は、海外タグマネジメントベンダーにおいても、カバーしているベンダーと、カバーしていないベンダーがわかれる機能です。

前掲したとおり、「DSPやソーシャルボタンの普及により、広告主サイトへのタグ導入数が飛躍的に増加し、さらにタグをどのページで起動させるか、ルール設定を行うことで、リターゲティングの効果改善のリターンが大きくなってきた。よって、“タグをマネジメントする必要”が出てきた。」

のです。管理運用すべきタグが増えた時代には、F.の監視機能は重要になってきます。もしタグでエラーや遅延が出た場合に、いち早く広告ご担当者および、ウェブマスターに対し、「どのタグでどのようなエラーが出ているか」を24時間システムが監視し、問題があった場合の通知、原因特定、タグの停止まで行うことができる仕組みがあるか、はタグの発動遅延による売上減のリスクを低減することが可能となります。

 

<我々が志向している未来について>

図をごらんください。

我々Fringe81は、タグマネジメントシステムに搭載すべき新たな機能として、

Gのオーディエンス管理、があると考えています。オーディエンス管理とは、例えば、1週間以内に、サイトに3訪問したユーザー群、やショッピングカートを離脱してしまったユーザー群、などをデータ蓄積する仕組みです。

 

この機能を、「果たしてこれはタグマネジメントと言っていいのか?」というのは、はなはだ疑問が残ります。タグマネジメントよりもデータマネジメントに近いのです。

 

Fringe81の提供する「タグナイト」にこの機能を搭載しよう、と引き続き開発しているのは、我々の「広告主様に対し、ハイバリューの良いプロダクトを作ろう」という信念に他なりません。タグのルール設定をした後、データマネジメントも同時に行った方が効率的ではないか?運用が簡便になるため、広告効果が上がるのではないか?と思っているのです。

 

だんだん宣伝になってきてしまって大変恐縮ですが、それだけがんばって開発していますので、、

Fringe81のタグナイトはこれらの定義から言えば、A+D+E+F+Gの組み合わせのタグマネジメントシステム、と言うことができます。

 

タグナイトの詳細はこちらからお問い合わせください。よろしくお願いします。








 

Author : yuzuru